この記事では、「反対に」と「逆に」の違いを分かりやすく説明していきます。
「反対に」とは?
物事の位置・順序・方向・状態などが、さかさまの関係にあることを表す言葉です。
また、「反対に」とは、ある物事や意見に対して同意しないことや、それに対抗することを表す接続詞でもあると考えられます。
「逆に」とは?
本来の位置・順序・方向・状態などとは違う方のことを表す言葉です。
また、「逆に」とは、予想や常識とは反対のことが起こることや、それによって変化することを表す接続詞でもあると考えられます。
「反対に」と「逆に」の違い
「反対に」と「逆に」の違いを、分かりやすく解説します。
「反対に」と「逆に」は似た意味を持つ言葉ですが、使い方に違いがあります。
「反対に」は、前に述べたことと相反する意味や状態のことを表すときに使用します。
その一方で、「逆に」は、通常の関係や予想とは反対になることを表すときに使用します。
「反対に」は書き言葉的でかたい言い方で、「逆に」は話し言葉的でやわらかい言い方です。
また、「反対に」は比較するものが反対の意味でなくても使えますが、「逆に」は比較するものが反対の意味でないと使えないと言えるでしょう。
「反対に」の例文
・『彼は若いのに老けて見える。反対に、彼女は年をとっても若々しいのはなぜだろう』
・『彼は私とは反対についた』
「逆に」の例文
・『この本は分厚いのに軽いが、逆に、あの本は薄いのに重い』
・『旅行の準備は大変だ。逆に、旅行には何も荷物を持っていかないようにしようか』
まとめ
「反対に」と「逆に」の違いは、正しい方向や状態があるかどうかという点にあります。
正しい方向や状態がなく、対立するものがある場合は「反対に」を使います。
正しい方向や状態があり、それに逆らうものがある場合は「逆に」を使います。
それぞれの言葉を正しく使い分けるように注意しましょう。