「前途洋々」と「前途有望」の違いとは?分かりやすく解釈

「前途洋々」と「前途有望」の違いとは?違い

この記事では、「前途洋々」「前途有望」の違いを分かりやすく説明していきます。

「前途洋々」とは?

「前途洋々」とは現在とても調子がよい上にこれからも好調が続くだろうと期待できる状況です。

前途はこれからの行き先を指す熟語で「前途洋々」と次に解説する「前途有望」以外にも、前途多難など将来に言及する言葉に使われます。

洋々は大きな海を表す言葉であり、海上には視界を遮るものがないことから大きく広がっている様や、豊かさや希望が満ちているという意味としても使われる言葉です。

そのため「前途洋々」は行き先が希望にあふれているという意味の言葉になります。


「前途有望」とは?

「前途有望」とは将来的な成長や発展に期待が持てるという言葉です。

前途は「前途洋々」と同じく行き先という意味で、有望は文字通り望みが有るという意味の言葉であり、両方が合わさってこれからに希望があるという意味になります。

ただし「前途有望」という場合は今現在において特別優れているというわけではないことがほとんどです。

今は平凡ではあるけれど磨けば光りそうなところがあり、これからには期待できるというものが「前途有望」と言われます。


「前途洋々」と「前途有望」の違い

「前途洋々」「前途有望」の違いを、分かりやすく解説します。

現在調子がよくこれからもその好調が続くだろうと確信できる状況が「前途洋々」で、これからの成長や発展に期待できるという状態が「前途有望」です。

「前途洋々」は現時点でも良い状態ですが「前途有望」の場合は将来的に良くなると見込めても現在はまだそれほど良い状態ではない場合に使われがちです。

まとめ

どちらもこれから先がいい状態になるだろうと期待できることを指しますが、「前途洋々」は今の状態が良くてそれが続くという意味なのに対し、「前途有望」は成長や発展していい状態になるだろうという意味になります。

また「前途洋々」は好調な状況に対して使われる言葉であり、「前途有望」は人や物などにも使われることがあるので、現状と言葉を使う対象が両者の違いと言えるでしょう。

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