この記事では、「全戸」と「全世帯」の違いを分かりやすく説明していきます。
「全戸」とは?
「全戸」は「ぜんこ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「一家全員」という意味で、その家に住んでいる人全てのことです。
2つ目は「ある対象となる全部の家」という意味で、住居としての建物単位で物事を考えることを表します。
「全戸」の言葉の由来など
「全戸」は名詞として「全戸に配る」「全戸訪問」などと使われます。
「全」は「すべ(て)」とも読み「欠けるところがない」「すべて備わっている」「ある範囲内のすべてにわたるさま」という意味、「戸」は「とびら」「出入り口」から転じて「家」という意味、「全戸」で「ある範囲内の全ての家」になります。
「全世帯」とは?
「全世帯」は「ぜんせたい」と読みます。
意味は「ある対象となる、住居と生計を同じくする者の集まり全て」です。
主に戸籍でまとまっている単位の家族を表します。
「全世帯」の言葉の由来など
「全世帯」は名詞として「全世帯に行き渡る」「全世帯対象」などと使われます。
「全」は「欠けるところがない」「すべて備わっている」「ある範囲内のすべてにわたるさま」という意味、「世帯」は「住居および生計を同じくする者の集まり」「家を持ち独立して生計を立てること」という意味、「全世帯」で「ある範囲内で、住居及び生計を同じくする者の集まり全て」になります。
「全戸」と「全世帯」の違い
「全戸」は「ある範囲内の全ての家」です。
「全世帯」は「ある範囲内で、住居及び生計を同じくする者の集まり全て」です。
「全戸」の例文
「全戸」の例文は以下の通りです。
・『チラシをマンション全戸に配布する』
・『川沿いにある全戸に避難勧告が出る』
・『独居の高齢者を全戸訪問する』
「全世帯」の例文
「全世帯」の例文は以下の通りです。
・『全世帯に給付金を支給する』
・『運動会のお知らせを在校生の全世帯に一部ずつ配る』
・『市内の全世帯を対象にアンケートを実施する』
まとめ
今回は「全戸」と「全世帯」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。