この記事では、「ご心配なさらず」と「お気になさらず」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ご心配なさらず」とは?
 気にかけないで、不安にならないで、という意味です。
「ご心配」は「心配」に「ご」をつけて、敬意を表す言い方にしています。
「心配」には、心を悩ますこと、気にかけて世話をすることという意味があります。
「なさらず」は「しないで」という意味です。
 AさんがBさんに仕事を頼んだとします。
 Bさんに仕事を頼んでからだいぶ経ちますが、Bさんからの連絡がまったくありません。
 Aさんは「仕事をちゃんと進めているだろうか」と心配になりました。
 そこで、どのような進み具合なのかBさんに尋ねてみました。
 Bさんとしては、何も問題なく仕事を進められています。
 Aさんが心を悩ます必要はありません。
 このようなときに、Bさんの方から「順調に進んでいますので、ご心配なさらず」のように伝えます。
「お気になさらず」とは?
 気にしないで、心配をしないで、という意味です。
「お」を使って相手に尊敬の意を表す言い方にしています。
 たとえば、C社に他社のDさんが訪れたとします。
 Dさんはある人に用事があってC社を訪れており、今応接室に案内されました。
 案内をした人はDさんを気遣って飲み物を出すことにしました。
 好みがあるでしょうから、何がよいか尋ねました。
 Dさんとしては、飲み物の心配はしなくても大丈夫と思っています。
 あれこれ気にかけさせたくありません。
 このような場面でDさん方法からこの言葉を伝えます。
「ご心配なさらず」と「お気になさらず」の違い
「ご心配なさらず」と「お気になさらず」の違いを、分かりやすく解説します。
 気にしないで、世話をしなくてよいという意味で、どちらも同じ場面で使うことができます。
 前者の場合、心を悩ます必要はないという意味で使われることもあります。
 心配だから声をかけてみたという場面で、声をかけられた人が前者の言葉を使うことができます。
まとめ
 同じような場面で使われる言葉ですが、一方は心を悩ます必要はないという意味でも用いられています。



