この記事では、「収支トントン」と「足し引きゼロ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「収支トントン」とは?
収入と支出がほぼ等しいさまを表す言葉です。
例えば、商売している人が、売上高と総費用がほぼ同額で、利益も損失もない状態にあるとき、収支トントンと言います。
収支トントンになる売上高のことを、損益分岐点売上高と呼びます。
収支トントンは、お金や財産価値が認められるものの出入りに対して用いる言葉です。
「足し引きゼロ」とは?
増加分と減少分を合計すると相殺されゼロになることを表す言葉です。
例えば、ある物事において、増えたものと減ったものがあるとき、それらを全部足して引くと、数値がゼロになり、何も変化していないのと同じ状態にあるとき、足し引きゼロと言います。
足し引きゼロは、種類を問わずあらゆるものの増減に対して用いられる言葉です。
「収支トントン」と「足し引きゼロ」の違い
「収支トントン」と「足し引きゼロ」の違いを、分かりやすく解説します。
「収支トントン」と「足し引きゼロ」という言葉の違いは、計算している対象が何であるかによって使い分けられるということです。
収支トントンはお金や財産価値に関するものに対して、足し引きゼロはそれ以外のものに対して使われます。
よく似た意味ですが、使う場面は異なるので注意しましょう。
「収支トントン」の例文
・『今年の事業は収支トントンで終わった。来年は黒字になるように努力しよう』
・『彼は収支トントンの生活だ。贅沢はしないが、借金もない』
「足し引きゼロ」の例文
・『彼は昇給したが、家賃が上がったので足し引きゼロだった。結局、生活水準は変わらなかった』
・『彼女はダイエットをしたが、リバウンドしたので足し引きゼロだった。体重は元通りになった』
まとめ
「収支トントン」と「足し引きゼロ」の違いは、計算している対象が何であるかによって使い分けられます。
「収支トントン」はお金や財産価値が認められるものの出入りに対して用いるのに対し、「足し引きゼロ」は種類を問わずあらゆるものの増減に対して用いられます。