この記事では、「インディゴ染め」と「藍染」の違いを分かりやすく説明していきます。
「インディゴ染め」とは?
インディゴという染料を使って生地を染めることをいいます。
インディゴとは、暗青色の染料で、顔料、絵の具としても供給されています。
天然インディゴは、様々な植物から採れますが、大部分は熱帯植物のコマツナギ属から採られていました。
1865年からは、人工インディゴの研究が始められ、1913までには天然のインディゴはほとんど合成にとって代わられました。
よって、一般的に「インディゴ染め」と言った場合には、合成のインディゴによって染められたものになります。
インディゴ染めは、染着力が弱く、色落ちもしやすいことが特徴です。
「インディゴ染め」の使い方
「インディゴ染めのジーンズ」などと、使います。
「藍染」とは?
「あいぞめ」と読み、植物の藍を用いて染める方法です。
藍は、タデ科イヌタデ属の植物で、古くから解熱、解毒などに用いられていました。
もともとは東南アジア原産で、中国で青色の染料として重用されていました。
日本の伝統的な藍染は、藍を発酵させて染め液にします。
その染め液に天然素材の糸や布を浸けます。
そうすることによって、藍のなかにあるインディゴが布を青くするのです。
一度ではしっかりと色がつかないので、何度も繰り返し染めと洗いを繰り返します。
染めたくない部分には、糸で縛る、ロウを付ける、挟むなどをして、青と白のコントラストを作ります。
「藍染」の使い方
「藍染の手ぬぐい」などと、使用します。
「インディゴ染め」と「藍染」の違い
「インディゴ染め」は、インディゴによって生地を青く染めているという意味なので、いろいろな材料が有り得ます。
一般的には天然のインディゴはあまり使われていないので、合成染料で染めているものになります。
「藍染」は藍を使って染める方法です。
違いは、インディゴ染めは、合成染料なので、ムラがなく簡単に染まるのに対し、「藍染」は、天然の藍を使うので、安定した染めが難しく、職人の技が必要なところです。
「インディゴ染め」の例文
・『インディゴ染めのデニムがいい感じに色落ちしてきました』
「藍染」の例文
・『藍染の製品は、色落ちしにくくて、防虫効果も期待できます』
まとめ
藍染は、藍という植物の中のインディゴで、生地を青く染める方法のことでした。
「インディゴ染め」と言った場合には、殆どの場合、合成染料で染めることをいいます。