「先駆け」と「先立ち」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「先駆け」と「先立ち」の違いとは?違い

この記事では、「先駆け」「先立ち」の違いを分かりやすく説明していきます。

「先駆け」とは?

「先駆け」とは他人より早く物事を成すことや成す人です。

他の人がまだ手を付けていない物事に着手する人や、新しい技術やアプローチを率先して試す人などを指し、いわゆるパイオニアと言い換えられます。

開拓者と同じように最初に物事を始め、こういうものなのだこういうことができるのだという道を示す人を指す言葉と言えるでしょう。


「先立ち」とは?

「先立ち」とは集団の先に立って導くことや導く人です。

集団の中で最初に自分がやって見せて手本になったり、率先して行動しこうすればいいのだと示す人などであり先導者と言えます。

その集団で真っ先に行動して手本となる人を指す言葉であり、その行動が世間的に新しい試みかどうかは問いません。

またそういった率先して行動する人という意味以外にも、行列で先頭に立っている人という意味で使われることもあります。


「先駆け」と「先立ち」の違い

「先駆け」「先立ち」の違いを、分かりやすく解説します。

他人より早くその物事を最初に成す人が「先駆け」で、最初にやって見せて手本になる人が「先立ち」です。

「先駆け」はその分野に携わる人達や世間という広い範囲の中で先に行動する人ですが、「先立ち」は集団という限られた範囲の中で先に行動する人と言えます。

「先駆け」の例文

・『新しい販売形態の先駆けとなった企業』
・『新しい定理を発見しこの分野の先駆けとなるのはこの上ない名誉だ』

「先立ち」の例文

・『友人に先立ち売券を買って見せる』
・『唯一経験者の自分が先立ちにならねばならない』

まとめ

業界や分野などの広い範囲で真っ先に行動する人行動した人が「先駆け」で、グループの中で真っ先に行動する人行動した人が「先立ち」と言えます。

「先駆け」は先に行動した人を指す言葉であり結果として手本となった人と言えますが、「先立ち」は集団の中で先に行動し他の人を導いた人なので手本となるべくして手本になった人と言えるでしょう。

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