この記事では、「秋霜烈日」と「春風駘蕩」の違いを分かりやすく説明していきます。
「秋霜烈日」とは?
「秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)」とは、権威や意志などがとてもきびしく、おごそかなことを意味しています。
これは秋の霜と、夏の太陽の強い日差しの様子を転じた意味となっています。
「秋霜烈日」の「秋」は「あき」、「陽暦では九月から十一月」、「作物が実る時」などの意味があります。
また、「霜」は「しも」、「露が凍ったもの」、「霜のように厳しいもの」などを表しています。
そして、「烈」は「はげしい」、「厳しい」、「火勢が強い」などを指しています。
さらに、「日」は「ひ」、「太陽(の光)」、「にち」などの意味を持っています。
「春風駘蕩」とは?
「春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)」とは、春の風がのどかにそよそよと吹くさまを表してます。
また、おだやかで穏和な人柄のことを言います。
他にも、平穏無事であることも意味しています。
「春風駘蕩」の「春」は、「はる」、「陽暦では三月から五月」、「正月」などの意味を持っています。
さらに「風」は、「かぜ」、「大気の流れ」、「風習」などを指しています。
そして、「駘」は「にぶい」、「のどか」、「のんびりしたさま」などを表しています。
また、「蕩」は「とろける」、「しまりがない」、「ゆったりしているさま」などの意味があります。
「秋霜烈日」と「春風駘蕩」の違い
「秋霜烈日」と「春風駘蕩」の違いを、分かりやすく解説します。
「秋霜烈日」とは、権威や意志、あるいは刑罰などが非常に厳しいことを表しています。
一方、「春風駘蕩」は春風が優しく吹いている様子や、温厚な人柄、あるいは平穏な状態であることを意味しています。
「秋霜烈日」は厳しい様子を表し、「春風駘蕩」は穏やかなさまを表現しているので、この点に違いがあります。
また、このことから「秋霜烈日」と「春風駘蕩」は反対の意味を持っていることが分かります。
まとめ
「秋霜烈日」は漢字の意味で見てみると、「秋の霜と烈しい太陽の光」のような意味合いになります。
また、「春風駘蕩」は漢字の意味でみると、「春の風がのんびりとしてゆったりしているさま」と言うような意味合いになります。
それぞれの言葉の意味や違いを知り、適切に使っていきたいものです。