この記事では、「着手」と「実施」の違いを分かりやすく説明していきます。
「着手」とは?
「着手」は「ちゃくしゅ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある仕事にとりかかること」という意味です。
2つ目は「法律用語で、犯罪に直接関係する行為にとりかかること」という意味です。
3つ目は「囲碁・将棋で、石を置いたり、駒を動かしたりすること」という意味です。
「着手」の言葉の使い方
「着手」は名詞として「着手する・した」と使われることが多くなります。
「着」は「つ(く)」とも読み「衣服などを身につける」から転じて「ぴったりとくっつける」「行きつく」「とりかかる」という意味、「手」は「て」とも読み「手首から先の部分」から転じて「手ですること」「腕前」という意味、「着手」で「自分の手で取りかかること」になります。
「実施」とは?
「実施」は「じっし」と読みます。
意味は「ある法律や計画などを、本当に行うこと」です。
やろうと思っていたことや、やると決まっていたことに対し、行動を起こすことを表します。
「実施」の言葉の使い方
「実施」は名詞として「実施する・した」「実施される」などと使われます。
「実」は「み」とも読み「草や木の実」から転じて「中身が詰まる」「そらごとでない本当の事柄」という意味、「施」は「ほどこ(す)」とも読み「行う」「設ける」「行き渡らせる」という意味、「実施」で「そらごとではなく本当に行うこと」になります。
「着手」と「実施」の違い
「着手」は「自分の手で取りかかること」です。
「実施」は「そらごとではなく本当に行うこと」です。
「着手」の例文
「着手」の例文は以下の通りです。
・『解体工事に着手する』
・『新しい事業に着手する』
・『新薬の開発に着手する』
「実施」の例文
「実施」の例文は以下の通りです。
・『キャンペーンを実施する』
・『予定通り計画を実施する』
・『社内セミナーを実施する』
まとめ
今回は「着手」と「実施」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。