この記事では、「着色料」【ちゃくしょくりょう】と「食紅」【しょくべに】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「着色料」とは?意味
食品の色を鮮やかに見せるために使われているのが「着色料」【ちゃくしょくりょう】です。
種類は実に豊富で、代表的な色に赤色2号のアマランス、104号のフロキシン、102号ニューコクシンなどがあります。
よく使われている食品としてはジュースやお菓子が代表的ですが、食肉や鮮魚介類、のり類、豆類、麺類、わかめ類、野菜を除いて、加工食品の食欲を増進させるため色を調整して使われています。
また、人工的に作られた合成着色料と、動物や植物から取り出した天然着色料があるのも特徴的です。
「食紅」とは?意味
赤い色が出る紅花の色素から作られたのが「食紅」【しょくべに】で、天然素材から抽出された原料になります。
食用のために使われているものであり、淡い紅の色が美しい色としてよく使われています。
赤だけではなく、青や緑、黄色などの色も出せて、添加物として用いられています。
植物から抽出された天然素材のものには人体に優しいものです。
ベニコウジ色素は赤を出し、ムラサキイモは紫を出すものとして知られています。
化学合成で作られている「食紅」は、タール色素から作られているもので、コールタールという成分から取り出したものです。
「着色料」と「食紅」の違い
「着色料」と「食紅」の違いを、分かりやすく解説します。
食品の色を付けて、美味しそうに見せるのが「着色料」の役目であり、コールタールを原料とした合成着色料と、動物や植物から取り出したものを「天然着色料」と区分けして使います。
もう一方の「食紅」は紅花から抽出された色で、優しい天然の良さが出せます。
この色には天然素材から抽出されたものと、化学合成の2種類があり、食材の色付けに使われているものを指す言葉です。
化学素材から作られている「食紅」の番号は「食用○色×号」、天然の場合は「○○素」といった表記で表示されるのが一般的で、製造過程から出るナフサを使っています。
まとめ
どちらも食品に使われている色づけのために使われているものですが、意味に違いがありますので、自分なりにうまく使い分けてみるといいでしょう。