「着服」と「窃盗」の違いとは?分かりやすく解釈

「着服」と「窃盗」の違いとは?違い

この記事では、「着服」【ちゃくふく】と「窃盗」【せっとう】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「着服」とは?意味

他人が所有して占有するお金を、あたかも自分のものにしてしまう行為を「着服」【ちゃくふく】といいます。

「会社の金を着服した」といえば、社員が働いている所から人がいないときを狙って金庫室に忍び込み、鞄の中に入れて持ち逃げするといった状況を表すわけです。

主に、その企業で働いている者が故意に持ち出して自分の借金返済に使うだの、豪遊して使ってしまう人が多いでしょう。


「窃盗」とは?意味

自分のものではなく、他人が持っている物を懐にしまいこんで持ち出す行為を「窃盗」【せっとう】といいます。

管理権限が他人である場合、それを勝手に持ち出すという行為はまさに「窃盗罪」といい、重い刑罰が課せられるのです。

友人の物を盗んだり、歩いている人の鞄を引っ手繰り中から財布やクレジットカードを盗む、装飾品の棚を割って宝石を持ち出すといった行為を指します。


「着服」と「窃盗」の違い

「着服」「窃盗」の違いを、分かりやすく解説します。

小額であっても会社のお金に手を出し、持ち逃げする行為を「着服」といいます。

お金だけでなく、金目になるものを持ち出して売り、お金にして使ったのであれば「横領罪」として刑罰を受けなければなりません。

もう一方の「窃盗」は人が所有する物を勝手に盗み、自分のものにする行為を意味します。

成人であれば、たとえ万引きであっても「窃盗罪」に当てはまり、刑罰を受けなければなりません。

「着服」の例文

・『何度も着服した社員が逮捕されて刑務所に入った』
・『1万円であっても会社のお金に手を出す行為は着服になる』

「窃盗」の例文

・『部下の家から靴を盗み、収集していた上司が窃盗罪で捕まった』
・『犯人は顔馴染みの店から商品を窃盗して、質屋に売っていた』

まとめ

どちらも人の物を盗んで、自分のものにしてしまう愚かな行為を指す言葉ですが、会社のお金か、店の物を盗むという違いがあると覚えておくといいでしょう。

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