この記事では、「性悪」と「腹黒」の違いを分かりやすく説明していきます。
「性悪」とは?
「性悪」は「しょうわる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「持って生まれた質が悪いことが人に伝わる様子」という意味です。
2つ目は「すぐに浮気する傾向がある人」という意味です。
「性悪」の言葉の使い方
「性悪」は名詞・形容動詞として「性悪だ・である」「性悪な奴」などと使われます。
「性」は「さが」とも読み「生まれながらの心のあり方」「ものごとに備わった質」という意味、「悪」は「あく」とも読み「正しくない」「良くない」「不快」という意味、「性悪」で「生まれながらの心のあり方が正しくないと分かる様子」になります。
「腹黒」とは?
「腹黒」は「はらぐろ」と読みます。
意味は「一見いい人の様に見えて、実は心の中で良くないことを考えている人のこと」です。
「腹黒」の言葉の使い方
「腹黒」は名詞・形容動詞として「腹黒だ・である」と使われたり、形容詞として「腹黒い」などと使われます。
「腹」は「おなか」から転じて「心の中」「考え」という意味、「黒」は「黒い」「暗い」「陰険」「悪いこと」という意味、「腹黒」で「心の中で悪いことを考えること」になります。
一節には「さより」という魚が、見た目は美しいけれどもさばいてみると腹の中が真っ黒であることから、「邪悪なことを考えていてもそれを表に出さない人」という意味になったと言われています。
「性悪」と「腹黒」の違い
「性悪」は「生まれながらの心のあり方が正しくないと分かる様子」です。
「腹黒」は「邪悪なことを考えていてもそれを表に出さない人」です。
「性悪」の例文
「性悪」の例文は以下の通りです。
・『彼女は性悪で後輩に意地悪する』
・『性悪女に引っかかって貢がされる』
・『ブラック企業には性悪な上司が多い』
「腹黒」の例文
「腹黒」の例文は以下の通りです。
・『彼女は美人だが腹黒だ』
・『先輩は腹黒でミスをすぐ人のせいにする』
・『腹黒なママ友にPTAの役員を押し付けられた』
まとめ
今回は「性悪」と「腹黒」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。