この記事では、「岩塩」と「海塩」の違いについて紹介します。
岩塩とは?
岩塩とは、地上の隆起した山などから採れる塩のことをいいます。
長い年月をかけて海水が結晶化し、固まったものです。
昔、海底だったところが地殻変動によって隆起し、山に閉じ込められて水分が抜け塩分やミネラルなどが残りました。
そして、濃縮され結晶化したものが岩塩になったのです。
また、岩塩は砂漠地帯にある塩湖が干上がった場合などにもできます。
岩塩が採掘される場所は世界各地にあり、アジアではネパールやパキスタン等の国で採れるヒマラヤ岩塩が有名です。
岩塩には様々な色があり、真っ白なものもあればピンク色や黒色をしているものもあります。
海塩とは?
海塩とは、海からくみ上げた海水から作られる塩です。
海塩には様々な製造法があり、天日干しにしたり釜炊きで水分を蒸発させたりして作ります。
天日製塩法やイオン交換膜製塩法、揚浜式製塩法といった製造方法があります。
海塩は精製塩に比べると、ミネラルが豊富に含まれています。
使用する海水や製造法によって、風味や味などには差が出ます。
岩塩と海塩の違い
山で採れるのが岩塩で、海水から作られるのが海塩です。
日本のスーパーマーケット等ではどちらも販売されていますが、日本には岩塩が採掘できる場所はないので岩塩は海外からの輸入品になります。
日本は海に囲まれた国なので、海塩の方が昔から馴染んでいるといえるでしょう。
岩塩も元々は海水から生まれたものなので、岩塩と海塩にそれほど大きな成分の違いはありません。
ただし、岩塩には塩分(水酸化ナトリウム)以外の成分が多く含まれているものもあり、それによって独特の風味が生まれたりもします。
例えばピンク色をした岩塩には銅や鉄などのミネラルが多く含まれています。
黒色の岩塩には硫黄が含まれており、硫黄の風味が感じられます。
まとめ
山で採れるのが岩塩で、海水から作られるのが海塩です。