この記事では、「問題がある」と「異常性のある」の違いを分かりやすく説明していきます。
「問題がある」とは?
「問題がある」とは支障をきたす箇所があることを指す言葉です。
それを稼働させる上で困ったことが起きていたり、そういった厄介事の原因となっている箇所があることを問題があるといいます。
そういった問題が事前に予測できていたかできていなかったかは問いませんし、その原因が通常とは異なる性質を持っていたからかどうかも問いません。
ただ単に支障や困ったこと、あるいはその原因があるという表現が「問題がある」です。
「異常性のある」とは?
「異常性のある」とは通常とは異なる性質や状態になっていることを指す言葉です。
本来想定していない状態なので、多くの場合その通常とは異なる状態のせいでなんらかの厄介事や支障、いわゆる問題が発生します。
ただし異常性のあるという表現はあくまでも通常とは異なるところがあることを表現する言葉でしかありません。
そのためおかしいところはあるけれど問題は起きていない場合にも使われます。
「問題がある」と「異常性のある」の違い
「問題がある」と「異常性のある」の違いを、分かりやすく解説します。
支障や厄介事や困りごとがあることが「問題がある」で、通常とは異なる性質や状態になっていることが「異常性のある」です。
一般的に問題が起きていない状態を通常の状態としているので、「問題がある」状態は厄介ごとという異常がある状態とも言えるでしょう。
ですが「異常性のある」場合は必ずしも問題があるとは限りません。
「問題がある」の例文
・『ギアの噛み合いに問題がある』
・『問題がある社員達』
「異常性のある」の例文
・『異常性のある個体』
・『異常性のある箇所を点検する』
まとめ
異常性によって問題が発生することも多いので、その点で見れば「問題がある」は問題が起きたという結果を指している言葉であり、「異常性のある」はおかしいところがあるという原因を指している言葉という違いになります。
またそれはそれとして、誤作動などの異常がなくても問題が起きる場合もあれば、異常性はあるけれど問題にはなっていない場合もあるので、両者は違う言葉と言えるでしょう。