お茶を飲んで休憩できるお店を表す言葉として「茶店」と「茶房」があります。
2つのお店にはどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「茶店」と「茶房」の違いを解説します。
「茶店」とは?
「茶店」とは、「街道沿いや観光地などにあるお茶を飲んで休憩するための店」を指す言葉です。
「茶店」の使い方
道を通る人や観光客など疲れている人に対し休憩場所を提供しお茶を飲んで一服させるお店を出します。
元々は徒歩で旅をしていた時代に街道沿いに置かれていたお店を指す言葉です。
主な目的は休憩であり提供されるのは煎茶や団子などのほかその土地名産の菓子など簡単な飲食物が中心です。
現在では飲食店だけでなく売店の機能を持つ休憩所を指す意味でも使われることがあります。
特にゴルフコースの途中に設置されているちょっとした飲食ができる休憩所を「茶店」と呼んでいます。
「茶房」とは?
「茶房」とは、「紅茶やコーヒーなどを飲ませる店」を指す言葉です。
「茶房」の使い方
紅茶やコーヒーなどの飲み物を中心に提供する店を指します。
食べ物も提供しますが飲みお茶と合う菓子類や軽食などが中心で本格的なものではありません。
豆から選別して自家焙煎したり茶葉の種類を厳選したりなどこだわりの飲み物を提供する店が多く、その店のお茶を目的にわざわざ遠くから客が訪れるようなお店が「茶房」です。
「茶店」と「茶房」の違い
「茶店」と「茶房」の違いは「目的」です。
「茶店」は旅人や観光客などが休憩を目的に利用する店なのに対し、「茶房」の客はお茶を飲む目的で利用します。
休憩する人にお茶を提供するのが「茶店」、お茶を楽しみながら休憩もできるのが「茶房」と主目的の違いで区別されます。
「茶店」の例文
・『峠の茶店で休憩する』
・『茶店で団子を食べて休む』
「茶房」の例文
・『こだわりの紅茶を提供する茶房』
・『茶房の名物は自家焙煎のコーヒーだ』
まとめ
「茶店」と「茶房」では店の性質が大きく異なります。
客がどのような目的で利用しているのかを基準に区別してください。