でたらめなことや愚かなことを表す言葉には「荒唐無稽」や「愚鈍」があります。
この記事では、「荒唐無稽」と「愚鈍」の違いを分かりやすく説明していきます。
「荒唐無稽」とは?
「荒唐無稽」は「こうとうむけい」と読む言葉であり、言説や内容がでたらめであることを表します。
「荒唐無稽」は根拠が全くないものや非合理なものから取り留めのないものを表す時にも使うことが可能です。
この言葉に使われている「荒唐」は言説などが取り留めのない様を表す言葉であり、「無稽」根拠がないことを表す言葉です。
「荒唐無稽」の類義語には「支離滅裂がありますが、こちらは道理にかなっていないことを表します。
「愚鈍」とは?
「愚鈍」とは頭が悪いことや判断力が低くて鈍いことを表す言葉です。
「愚鈍」は基本的にネガティブな意味の言葉として使われることが多く、知的な鋭敏さを欠いているのが特徴です。
「愚鈍」は英語で“stupid”であり、この言葉はこれ以外にも気持ちの鈍感さを表す時にも使います。
「愚鈍」の反対語は「利発」であり、頭が冴えていることを表す言葉です。
「荒唐無稽」と「愚鈍」の違い
「荒唐無稽」は言説や内容がでたらめであり信じられないことを表す言葉です。
「愚鈍」は頭の働きが悪いことや判断力が低いことを表す言葉であり、人の性格を表す時などに使います。
「荒唐無稽」の例文
・『この文献は荒唐無稽な内容であり信用してはいけません』
・『彼の文章は荒唐無稽なものが多いが、読み込むと内容やテーマは一貫性があるのが分かります』
「愚鈍」の例文
・『愚鈍な王様は大臣のことを鵜?みにする性格であり、民衆からの信頼は低くなっていきました』
・『利発な兄と愚鈍な弟というキャラクター設定が上手く当てはまっていい感じのシーンになりました』
まとめ
「荒唐無稽」は言説や内容がでたらめばかりでとても信じられないことを表す言葉です。
「愚鈍」は頭が悪いことや鈍いことを表す言葉です。