「炭酸ナトリウム」と「炭酸水素ナトリウム」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「炭酸ナトリウム」と「炭酸水素ナトリウム」の違いとは?違い

この記事では、「炭酸ナトリウム」「炭酸水素ナトリウム」の違いを分かりやすく説明していきます。

「炭酸ナトリウム」とは?

「炭酸ナトリウム」の化学式は、Na2CO3になります。

Naはナトリウム。

Cは炭素。

Oは酸素を表し、これらからなる白い粉末にが「炭酸ナトリウム」になります。

水の溶けやすく強いアルカリ性となる「炭酸ナトリウム」

高温に耐えることができ、融点は861度と高温です。

どれだけ高温に熱しても融点までは白色の粉末のまま変化することはありません。

これらの特性を活かし、「炭酸ナトリウム」は主にガラスの原料や洗剤。

こんにゃくや餃子の皮、ラーメンなどを作る際に用いられています。


「炭酸水素ナトリウム」とは?

「炭酸水素ナトリウム」の化学式は、NaHCO3になります。

Naはナトリウム。

Hは水素。

Cは炭素。

Oは酸素を表し、これらからなる白い粉末にが「炭酸水素ナトリウム」になります。

水の溶けにくく弱いアルカリ性となる「炭酸水素ナトリウム」

高温に耐えることはできず、融点は存在しません。

融解する前に低温で熱分解を起こし、その結果、「炭酸ナトリウム」「水」

そして、「二酸化炭素」に化学変化してしまいます。

これらの特性を活かし、「炭酸水素ナトリウム」は主に医薬品や消臭剤。

ベーキングパウダーや重曹などを作る際に用いられています。


「炭酸ナトリウム」と「炭酸水素ナトリウム」の違い

「炭酸ナトリウム」の化学式は、Na2CO3。

「炭酸水素ナトリウム」の化学式は、NaHCO3と全く別の物質になります。

ただし、「炭酸水素ナトリウム」は熱分解することで、「炭酸ナトリウム」「水」「二酸化炭素」に化学変化します。

また、アルカリ性においては、「炭酸ナトリウム」は強く、「炭酸水素ナトリウム」は弱いといった特性があります。

これらの違いにより用いられるものにも違いが発生し、「炭酸ナトリウム」は主にガラスの原料や洗剤。

こんにゃくや餃子の皮、ラーメンなどを作る際に用いられ、「炭酸水素ナトリウム」は主に医薬品や消臭剤。

ベーキングパウダーや重曹などを作る際に用いられています。

まとめ

似たような名前の「炭酸ナトリウム」「炭酸水素ナトリウム」には、以上のような違いがあります。

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