「地デジ」と「フルセグ」はそれぞれ何を意味する言葉なのでしょうか。
今回は、「地デジ」と「フルセグ」の違いを解説します。
「地デジ」とは?
「地デジ」とは、「地上の設備から送信されるデジタル方式のテレビ放送」を指す言葉です。
「地デジ」の使い方
「地デジ」は「地上デジタルテレビ放送」の略語です。
日本のテレビ放送は地上の設備から電波を送信する「地上放送」衛星から電波を送信する「衛星放送」有線で映像や音声を送信する「ケーブル放送」の大きく3つに分かれます。
テレビの送信方式はアナログ方式とデジタル方式の2種類があり地上放送は2011年にデジタル方式へ完全移行しました。
デジタル方式に移行した地上放送のことを「地デジ」といいます。
「フルセグ」とは?
「フルセグ」とは、「ハイビジョン画質の地上デジタル放送」のことです。
「フルセグ」の使い方
日本の地上デジタルテレビ放送は電波の帯域を13個に分割して管理しています。
この13に分割した電波領域のことを「セグメント」といいます。
ハイビジョン画質で放送するには13個のうち12個のセグメントが必要です。
12のセグメントを使って放送する地上デジタル放送のことを「フルセグ」といいます。
地上デジタルのフル規格であることに由来する名称で、13のうち1つのセグメントのみで放送される低画質の地上デジタル放送が「ワンセグ」です。
「地デジ」と「フルセグ」の違い
「地デジ」が地上デジタル放送そのものを指すのに対し「フルセグ」は地上デジタル放送のうちハイビジョン画質の放送を指す言葉です。
「地デジ」には「フルセグ」のほかワンセグやマルチチャンネルのSD画質放送も含まれますが「フルセグ」は12セグメントで放送されるハイビジョン画質の放送方式のみを指す、という違いがあります。
「地デジ」の例文
・『テレビで地デジを見る』
・『地デジ専用チューナー』
「フルセグ」の例文
・『フルセグ対応のアンテナ』
・『このカーナビはフルセグが見られる』
まとめ
「地デジ」と「フルセグ」はどちらも地上デジタルテレビ放送を指す言葉ですが表している意味は異なります。
混同しやすいので正しい意味を覚えておきましょう。