「器用」と「器用貧乏」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「器用」と「器用貧乏」の違いとは?違い

「器用」「器用貧乏」の違いはどこにあるのでしょうか。

この記事では、「器用」「器用貧乏」の違いを分かりやすく説明していきます。

「器用」とは?

「器用」とは、「体を動かすのがうまく細かい仕事を要領よくこなせること」を意味する言葉です。

精密作業や緻密な動作を上手にやる能力の高さを表します。

一般的には手先の作業がうまいことを表す意味で使われることが多い言葉ですが、特に内容を限定せずあらゆることに対応できる能力の高さを表す意味でも使います。

身体における精密動作性や制御性など体を思い通りに使える能力を指すと同時に、そういった能力を発揮してあらゆる物事に適応する対応力の高さを表す意味でも使われる表現です。


「器用貧乏」とは?

「器用貧乏」とは、「あらゆるものをそつなくこなせることで逆に強みがなくなってしまうこと」を意味する言葉です。

1つの能力に優れていることを「一芸に秀でる」といいます。

他のことは苦手でもある一つのことだけは他の人よりも優れていることを表す言葉ですが、それと正反対に当たる意味合いの言葉が「器用貧乏」です。

特に苦手なものがなく何でもそれなりにこなしてしまう能力の高さゆえに強みが消えてしまうさまを表します。


「器用」と「器用貧乏」の違い

「器用」「器用貧乏」の違いを、分かりやすく解説します。

「器用」「器用貧乏」の違いは「評価」です。

どちらも体の使い方がうまくあらゆる物事にそつなく対応できる能力の高さを表しますが「器用」は対応力の高さを肯定的に評価しているのに対し「器用貧乏」は何にでも対応できる優秀さのせいで逆に強みが消えてしまっていると否定的に評価しています。

うまさや巧みさがプラスに働いている場合が「器用」で、うまさや巧みさがマイナスに働いている場合が「器用貧乏」です。

「器用」の例文

・『何でも器用にこなす人』
・『難しいパズルを器用に解く』

「器用貧乏」の例文

・『器用貧乏なせいで代役が多くレギュラーに定着できない』
・『何でも上位に入るがトップにはなれない器用貧乏な人』

まとめ

「器用」「器用貧乏」では評価が大きく異なります。

肯定的に見るか否定的に見るかで使い分けましょう。

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