「尻拭い」と「肩代わり」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「尻拭い」と「肩代わり」の違いとは?違い

この記事では、「尻拭い」「肩代わり」の違いを分かりやすく説明していきます。

「尻拭い」とは?

尻拭いとは、他の人の失敗や不始末の後始末をすることをいいます。

また、単に尻を拭くという意味もあります。

排便して汚れた尻を拭き綺麗にすることから、失敗の後始末をすることを指すようになりました。

失敗した本人ではなく、別の人が行う場合を尻拭いと呼んでいます。


「肩代わり」とは?

肩代わりとは、人の債務や責任などを引き受けることをいいます。

「借金を肩代わりする」といった使い方をします。

元々は、駕籠かきが担ぐのを交代することを肩代わりと呼んでいました。

駕籠かきは、江戸時代の人を駕籠に乗せ担いで運ぶ職業になります。

そこから他人が負うべき責任や債務をその人にかわって引き受けることを指すようになりました。


「尻拭い」と「肩代わり」の違い

尻拭いは他人の失敗や不始末の後始末をすることで、肩代わりは他人の債務や責任を引き受けることです。

借金の肩代わりをすることが、尻拭いになることもあります。

尻拭いには失敗や不始末の後始末を仕方なくするというニュアンスが含まれていますが、借金には将来を考えて進学するためお金を借りるなど失敗とはいえない場合もあります。

また、自ら進んで借金の肩代わりをする場合にも尻拭いとはいいません。

「尻拭い」の例文

・『私は彼の失敗の尻拭いばかりさせられている』
・『借金の尻拭いをすることは本人のためにならない』
・『子どもの不始末の尻拭いをするなんて甘い親だ』

「肩代わり」の例文

・『父の借金を肩代わりするように言われたが、それはできないと断った』
・『急な病気で入院した同僚の仕事を肩代わりしている』
・『借金を肩代わりしてくれるという甘い話にのってしまった』

まとめ

尻拭いは他人の失敗や不始末の後始末をすることで、肩代わりは他人の責任や債務をその人にかわって引き受けることです。

借金を肩代わりすることが、尻拭いになることもあります。

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