この記事では、「伝統工芸」と「伝統産業」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「伝統工芸」とは?
長きに渡り製造方法を守り、技術を持って作られている工芸品を「伝統工芸」【でんとうこうげい】といいます。
日本では箱根細工といった独特な幾何学模様の木工品であったり、江戸切子といったガラス細工、市松人形といった何十年も前に作られてからその姿を現代にまで伝える物を指すわけです。
これらの工芸品は床の間に飾って美しい姿を楽しんだり、飲み物を入れて出すなど日常において使うものを指します。
観光に行った際のお土産にもなりますし、引き出物、お祝いの際にも選ばれているのが「伝統工芸品」です。
「伝統産業」とは?
昔から受け継いできた製法によって作られたものを「伝統産業」【でんとうさんぎょう】といいます。
日本の伝統を尊重し、重んじた文化を正確に受け継ぎつつ地域の知名度を高め、活性化するために効果があるわけです。
例えば、盆栽やうなぎ、食器、染織、工芸など後に残る人へ製造の仕方を伝えては振興を担い、地域の経済に良い効果をもたらす地場産業になる分野を指します。
主に、保護すべき日本の良き文化と個性を感じさせ、何年経ってもその魅力は廃れない産業であり、絶やさないよう歴史的な背景も取り入れるわけです。
「伝統工芸」と「伝統産業」の違い
「伝統工芸」と「伝統産業」の違いを、分かりやすく解説します。
職人の技術や技を伝えて、現代においても丁寧に作られているものを「伝統工芸」といいます。
これらの工芸品は県知事が指定するものと、国の経済産業大臣が認可しているものがあり、1,000品目以上もあるわけです。
代表格としては仏具や竹工品、織物、提灯、文具、陶磁器、和傘、扇子、和楽器といったものがあげられます。
原材料には伝統なものを使い、製造するときは伝えられた技法を持ち、手作りするのです。
もう一方の「伝統産業」は地域に古くから伝わる製造の仕方を取り入れて、染織、工芸品、食品などの製造品を指します。
保護する対象として扱われている物であり、個性的でその地域にある素材を使って作られている物を指すのです。
まとめ
何十年以上と日本の伝統を守って作る工芸と産業について取り上げました。
どのような伝統を持って作られているか、画像や公式サイトなどを見てみるといいでしょう。