この記事では、「ついで」と「おまけ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ついで」とは?
漢字では「序で」と表記する「ついで」とは、「ある機会や時間などを別のことにも利用する」さまや「あることを行う際に同時に他のことも行う」様子などを示す言葉です。
文字が示すとおり「順序」や「次第」などという意味合いで用いられており、「折角なので」または「加えて」などという語句と同じようなニュアンスで使用されています。
「おまけ」とは?
漢字では「御負け」と表記する「おまけ」とは、元々は「商品の料金などを値引きする」などという意味合いで使われており、転じて「値引きをする代わりに景品やギフトなどを添えてプレゼントしてあげる」もしくは「何かを行う時に条件や基準などを通常よりも甘くしてあげる」などというニュアンスで使われている文言です。
「付録」または「サービス品」などという意味合いで使われる場合もある文言です。
「ついで」と「おまけ」の違い
「ついで」と「おまけ」は、どちらの言葉も「主たる事物と共に」などという意味合いで使われている似たような表現です。
「ついでに来ました」および「おまけで来ました」などという同じような使い方ができる一方で、「端数はおまけしておくね」という言い回しは「端数はついでにしておくね」と言い換えてしまうと意味が少々変わってしまうという違いがあります。
「ついで」の例文
・『コンビニに行くならついでに光熱費の振り込みをお願いしてもいいかな』
・『旅行に行くついでにご当地の名産品を楽しんできます』
「おまけ」の例文
・『彼女はとても上品で美しく、おまけに実家はお金持ちらしいですよ』
・『千円以上お買い上げのお客さまには好きなおまけをお選びいただけます』
まとめ
「ついで」と「おまけ」は、どちらの言葉も「あることに添える」などという意味合いで使われている似たような表現です。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら上手に使い分けるようにしましょう。