「魑魅魍魎」と「異類異形」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「魑魅魍魎」と「異類異形」の違いとは?違い

「魑魅魍魎」「異類異形」はそれぞれ何を指す言葉でどんな意味の違いがあるのでしょうか。

この記事では、「魑魅魍魎」「異類異形」の違いを分かりやすく説明していきます。

「魑魅魍魎」とは?

「魑魅魍魎」とは、「悪事を働くさまざまな化け物」のことです。

幽霊や妖怪、怪物やモンスターなどこの世のものではない化け物を表します。

化け物の中には人に害をなしたり悪事を働いたりする悪い存在が多いことから「とても人とは思えないほど悪いことを考える悪人」という比喩的な意味でも使われています。

特定の化け物を指すのではなく超常的な悪い存在全体を指す抽象的な表現です。


「異類異形」とは?

「異類異形」とは、「普通ではない見た目をした存在」を指す言葉です。

普段目にしているものとはかけ離れた姿をしている異形の存在を指します。

言葉としては見た目を基準にしていますが、基本的には見た目だけでなく存在としての異常さを表す言葉です。

変わった見た目の人や珍しい顔の人を指すのではなく、常識とはかけ離れた見た目の怪物を表す意味で使われる言葉です。


「魑魅魍魎」と「異類異形」の違い

「魑魅魍魎」「異類異形」の違いを、分かりやすく解説します。

「魑魅魍魎」「異類異形」の違いは「悪辣さ」です。

どちらもこの世のなものとは思えない怪物を表す言葉ですが「魑魅魍魎」には人に害をなす悪い存在というニュアンスが含まれるのに対し「異類異形」は見た目が相容れないだけで性質については触れておらず中には善良なものも含まれます。

内面の恐ろしさまで含むのが「魑魅魍魎」で外見の異常さを強調しているのが「異類異形」と区別できます。

「魑魅魍魎」の例文

・『魑魅魍魎がはびこる』
・『魑魅魍魎を退治する』

「異類異形」の例文

・『異類異形の怪物が並んでいる』
・『異類異形だが正義の心を持っている』

まとめ

「魑魅魍魎」「異類異形」は似たような意味で使われますがニュアンスが異なります。

それぞれの言葉が持つ独特なニュアンスを理解して使い分けましょう。

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