この記事では、「黎明」と「暁」の違いを分かりやすく説明していきます。
「黎明(れいめい)」とは?
「黎明」は「夜明け」や「明け方」、転じて「新しい物事が始まろうとすることやその時」を意味する言葉です。
「黎明」の使い方
「黎明」は名詞として使われています。
「暁(あかつき)」とは?
「暁」は「太陽が昇る前のほの暗い時間」や「夜明け」、「明け方」、「待ち望んでいたことが実現することや実現する時」を意味する言葉です。
「暁」は「明時(あかとき)」の音が変化したものであり、古くは夜半から夜が明ける頃までの時刻の移り変わりを「あかつき」、「しののめ」、「あけぼの」と区分していました。
「あかつき」は夜深い刻限を指して用いられていたそうです。
「暁」の使い方
「暁」は名詞として使われています。
「黎明」と「暁」の違い
「黎明」と「暁」にはどちらも「夜明け」や「明け方」という意味が含まれています。
したがって、二語は類義語の関係に当たると解釈できるでしょう。
「夜明け」や「明け方」以外の意味では、「黎明」は「新しい物事が始まろうとすることやその時」、対して「暁」は「待ち望んでいたことが実現することや実現する時」という意味を表し若干意味が異なるのでこちらは混同しないように注意しましょう。
「黎明」の例文
・『この出来事を期に古い体制は崩壊し、新体制は黎明期を迎えた』
「暁」の例文
・『私が起業に成功した暁には従業員の待遇を第一に考えた経営体制にしたい』
まとめ
「黎明」と「暁」にはどちらも「夜明け」や「明け方」という意味が含まれていることから類義語の関係に当たるということでした。
ただし、「黎明」の2つ目の意味には「新しい物事が始まろうとすることやその時」、「暁」の2つ目の意味には「待ち望んでいたことが実現することや実現する時」という別々の意味が含まれているので混同しないように注意が必要です。
