この記事では、「今風(いまふう)」と「ナウい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「今風」とは?
「今風」とは、「どことなく現代の雰囲気を感じさせる」さまや「新しくて洗練されている」様子などを示す言葉です。
「当世の風俗に適している」または「現在の流行をしっかりおさえている」などというニュアンスで用いられている語句で、「今時(いまどき)の」ないし「時流(じりゅう)に乗った」などという語句と同じ意味をもっている表現として使用されています。
「ナウい」とは?
「ナウい」とは、1980年代の流行語として知られている言葉で、「現代的」あるいは「今っぽい」などという意味合いで使われていた文言です。
この言葉が使われ始めた昭和期の当初は、若者世代を中心に世間一般まで爆発的に広まった言い回しでしたが、その後平成期に入ると中年以降の年代のみしか使わなくなってしまう「死語」として衰退していってしまう表現です。
「今風」と「ナウい」の違い
「今風」と「ナウい」は、いずれも「斬新(ざんしん)である」などという意味をもっている似たような表現と言えます。
しかしながら「今風のファッション」という表現は「ナウいファッション」と言い換えることが可能ではありますが、「ナウい」という語は現代では理解されづらい死語扱いとも言える文言ですので、使う際には注意が必要な表現であると言えるでしょう。
「今風」の例文
・『彼女の服装のコーディネートはいつも今風でとても素敵ですね』
・『いつも派手ないでたちで今風に見える彼も実は大変母思いの青年です』
「ナウい」の例文
・『「ナウい」という言葉自体がいつしかナウくなくなってしまいました』
・『父に髪型が「ナウい」と言われましたが、何のことだか分かりませんでした』
まとめ
「今風」と「ナウい」は、どちらの言葉も「今を感じさせる」などという意味をもっている言葉です。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに注意をしながら場面や状況などに応じてうまく使い分けるようにしましょう。