この記事では、「内服」と「服用」の違いを分かりやすく説明していきます。
「内服」とは?
「内服」は「ないふく」と読みます。
意味は「薬を飲むこと」です。
医薬品には2つの種類があり、「外用薬」は患部に塗ったり貼ったりするもの、「内用薬」は飲むものです。
「内服」は、このうち「内用薬」を飲む行為を表す言葉です。
「内服」の言葉の使い方
「内服」は医療用語として「内服する・した」「内服薬」などと使われます。
「内」は「うち」と読み、「ある範囲のうちがわ」「中に入れる」という意味、「服」は「身につけるもの」から転じて「体や心に受け入れる」という意味、「内服」で「薬を体の中に入れること」になります。
基本的に、「薬を身体の中へ入れて効果を発揮させること」というニュアンスで使われる言葉です。
「服用」とは?
「服用」は「ふくよう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「薬を飲むこと」という意味で、上記で紹介した「内服」とほぼ同じ意味です。
2つ目は「衣服を身に着けることや、その衣服」という意味ですが、こちらの意味で使われることはほとんどありません。
「服用」の言葉の使い方
「服用」は医療用語として「服用する・した」「服用時間」などと使われます。
「服」は「体や心に受け入れる」という意味、「用」は「もち(いる)」とも読み「役立てる」という意味、「服用」で「薬を身体に入れて役立てること」になります。
基本的に、「効果を期待して薬を使うこと」というニュアンスで使われる言葉です。
「内服」と「服用」の違い
「内服」は「薬を身体の中へ入れて効果を発揮させること」です。
「服用」は「効果を期待して薬を使うこと」です。
「内服」の例文
「内服」の例文は以下の通りです。
・『整腸剤を内服している』
・『子供に内服液を飲ませる』
「服用」の例文
「服用」の例文は以下の通りです。
・『外出先で頭痛薬を服用する』
・『寝る前に睡眠導入薬を服用する』
まとめ
今回は「内服」と「服用」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。