「精査」と「査収」はどちらもビジネス表現として広く使われている言葉です。
2つの言葉はそれぞれ何を意味しているのでしょうか。
今回は、「精査」と「査収」の違いを解説します。
「精査」とは?
「精査」とは、「細かい部分まで詳しく調べること」を意味する言葉です。
「精査」の使い方
「精査」の「精」は精密や精緻など細やかな様子を表し、「査」は査察や捜査など明らかになっていないことを解明するために調べることを表します。
「精査」とは不明なことを明らかにするため詳しく細やかに調べることを指し、ビジネス表現としてはミスがないよう念入りに調べる様子を表す言葉です。
会計で数字のミスがないか細かい部分まで検索するなど詳しくチェックしたり検査結果を見て病気がないか隅々まで詳しく確認したりなどビジネス表現以外でも使いますが、見落としや手抜かりがないよう念入りに調べるという意味は同じです。
「査収」とは?
「査収」とは、「詳しく調べてから受け取ること」を意味する言葉です。
「査収」の使い方
「査収」の「収」は収集や回収など相手から物を受け取って受け取っておさめることを意味します。
ただ受け取っておさめるのではなく受け取るものの数量や内容に間違いがないかどうか詳しく調べてからおさめるのが「査収」です。
書類に記入ミスがないか確認してから受け取ったり金額が正しいか数えてからおさめたりなど、受け取る前のチェックを含みます。
「精査」と「査収」の違い
細かいところまで詳しく調べるのが「精査」、詳しく調べてから受け取るのが「査収」という違いで区別されます。
「精査」に加えて受け取る行為も含む表現が「査収」てす。
「精査」の例文
・『問題がないか精査する』
・『精査したかおかしな所は見つからなかった』
「査収」の例文
・『企画書を送付いたしましたのでご査収ください』
・『サンプルをお送りしますのでご査収のほどよろしくお願いします』
まとめ
「精査」と「査収」は受取を含むかどうかで区別されます。
ビジネスではよく使う表現なので正しい意味を憶えて使い分けましょう。
