「概ね」と「約」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「概ね」と「約」の違いとは?違い

この記事では、「概ね」「約」の違いを分かりやすく説明していきます。

「概ね」とは?

「概ね」とは、だいたいの趣旨、あらまし、を意味します。

その状態が大部分を占めるさまが「概ね」です。

言い換えれば、「ほぼ」「大体」「おおよそ」「大抵」「一通り」などになります。

一般的には「ほとんど」といった意味として使用されることが多く、「概ね完成しています」は、ほぼ、完成している状態を意味します。

また、「概ね予定通りです」は、ほぼ予定通りに進んでいること。

「概ね良好です」は、だいたい、上手くいっていることを意味します。


「約」とは?

「約」とは、おおよそ、ほぼ、を意味します。

言い換えれば、「ざっと」「ほとんど」「おおよそ」「大体のところ」などになります。

一般的には、「約10センチ」「約10キロ」などといった形で使用します。

「約」には短く簡単にするといった意味があることから、実際の数値よりも少なめに使用することになります。

そのため、「約10センチ」の場合、実際には10センチに満たないということになります。

実際の明確な数字まで必要でない場面において、わかりやすく相手に伝える方法として「約」を使用します。


「概ね」と「約」の違い

「概ね」「約」の違いを、分かりやすく解説します。

「概ね」「約」「およそ」と言い換えることができ、大体を意味する言葉になります。

そのうえで、「概ね」は数値ではなく言葉で表現する際に使用される言葉で、「概ね良好」「概ね予定通り」などといった形で使用します。

一方、「約」の場合は、約1時間」「約5センチ」など、数字の前に使用され、実際の数字よりも少ない場合に「約」を使用することになります。

「概ね」の例文

・『進行状況が概ね良好だと聞き安心しました』
・『当社の社員は概ね女性が占めています』

「約」の例文

・『約15キロの道のりを歩くことになった』
・『約2時間後には到着することができそうです』

まとめ

似たような意味を持つ言葉ですが、使用する際には違いがある2つの言葉になります。

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