簡単には手がでないものを表す言葉として「高価」と「高級」があります。
この2つの表現はどのような基準で使い分ければいいのでしょうか。
今回は、「高価」と「高級」の違いを解説します。
「高価」とは?
「高価」とは、「価格が高いこと」を意味する言葉です。
「高価」の使い方
入手するのに多額の金銭を支払う必要がある価格が高いものを指します。
同種のものを比較した時に標準よりも価格が高いことを表すほか、一般的な金銭感覚で考えた時に高いと思える価格のものも含みます。
価格とは物が売買される時の金額を表す言葉ですが、「高価」は必ずしも売りに出されているものだけに用いられる表現ではありません。
売買の対象になっていないものであっても金銭的な価値で考えた時に高い価格になるのが確実な価値の高いものは「高価」と表現します。
「高級」とは?
「高級」とは、「等級が高いこと」を意味する言葉です。
「高級」の使い方
品質や状態によっていくつかの等級に分けられているもののうち上等とされるものを指します。
一般的には品質や出来栄えなど質の高さを表しますが、歴史や伝統などの条件で等級分けされることもあるため「高級」だからといって必ずしも質が高いとは限りません。
質の悪い品物がブランド名だけで「高級」扱いされることもあります。
同種のものと比較したときの等級を表す言葉なので等級の区別が無く1種類しか存在しないような場合は「高級」にあたるものが存在しません。
「高価」と「高級」の違い
価格が高いのが「高価」、等級が高いのが「高級」という違いで区別されます。
一般的には「高級」なものほど品質が高く販売価格も高額に設定されているので「高価」です。
「高価」の例文
・『高価な宝石を購入する』
・『高価な品物なので慎重に扱う』
「高級」の例文
・『高級なメロンをもらった』
・『高級なワインだけあって深みがある』
まとめ
「高価」と「高級」は基準となる尺度が違います。
何を基準に高いか低いかを判断しているのかに注目して区別してください。
