「漸く」と「挙げ句」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「漸く」と「挙げ句」の違いとは?違い

この記事では、「漸く」「挙げ句」の違いを分かりやすく説明していきます。

「漸く」とは?

長い時間がかかった後に、やっと望んでいたことが実現するさまを意味する言葉です。

「漸く」は、実現に時間や手数がかかった様子を表します。

類義語としては、「やっと」「ついに」「いよいよ」などがあります。


「挙げ句」とは?

結局のところという意味を表す言葉です。

「挙げ句」は、最後になって起こる事態を表します。

類義語としては、「結局」「とうとう」「最後に」などがあります。


「漸く」と「挙げ句」の違い

「漸く」「挙げ句」の違いを、分かりやすく解説します。

「漸く」「挙げ句」の違いは、「漸く」「やっと」という意味で、「挙げ句」「結局」という意味であるということです。

「漸く」は、長い時間をかけて実現したことに対する喜びや達成感を表すことが多いと考えられます。

その一方で、「挙げ句」は、最後になって起こったことに対する驚きや失望などの感情を表すことが多いと言えるでしょう。

また、「漸く」は、実現に時間や手数がかかった様子を表すのに対し、「挙げ句」は、最後になって起こった事態を表すという点で異なります。

「漸く」の例文

・『彼女は10年の交際の末、漸く彼氏がプロポーズしてくれたので、幸せの絶頂だ』
・『私がきちんと定職についたので、両親は漸く安心してくれた』

「挙げ句」の例文

・『待ちくたびれた挙げ句に出された御飯が美味しくなかったので、怒りで身体が震えた』
・『病気になった挙げ句に、仕事も失ってしまった』

まとめ

「漸く」とは、長い時間をかけて待ち続けた結果、物事が遂行されることを意味します。

その一方で、「挙げ句」とは、結局のところという意味です。

その中で、「漸く」「挙げ句」の共通点は、長い時間や多くのことが経過した後に何かが起こるという点です。

しかし、「漸く」はその結果が良いことであることが多く、「挙げ句」はその結果が悪いことであることが多いという違いがあります。

それぞれの言葉を正しく使い分けるようにしましょう。

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