「贖罪」と「罪滅ぼし」の違いとは?分かりやすく解釈

「贖罪」と「罪滅ぼし」の違いとは?違い

この記事では、「贖罪」【しょくざい】と「罪滅ぼし」【つみほろぼし】の意味や使い方をわかりやすく説明していきます。

「贖罪」とは?意味

困っている人を助ける行いすることで、過去に犯した自分の罪を償うということを「贖罪」【しょくざい】といいます。

人の物を盗んだり、精神的に傷つけるといった人としてやってはいけないと深く反省するためにお金を寄付したり、行動で助けるなどして助けてあげることを「贖罪」というわけです。

元々は、キリスト教の用語として使われていたもので、人々を代表してイエス・キリストはあえて己が十字架にかかり、死を遂げることで救い出すという教義からきている言葉になります。


「罪滅ぼし」とは?意味

過去に自分がやってしまった過ちを反省するべく、人に対して善行して罪を償うことを「罪滅ぼし」【つみほろぼし】といいます。

待ち合わせ場所に遅れてしまったとか、前から約束していたのに急遽行けなくなり、断ってしまったというように相手を残念な気持ちにさせたことに対して謝罪の気持ちを込めて、何らかの方法で謝るわけです。

若者の間では一緒に食事へ行けなくなったとか、連絡ができなかったという些細な出来事に対して謝るために「今度、罪滅ぼしするから」と気軽に使って気持ちを伝えます。


「贖罪」と「罪滅ぼし」の違い

「贖罪」「罪滅ぼし」の違いを、分かりやすく解説します。

自分が犯してしまった罪を何らかの形で行うことで、相手の許しを請うという意味で使われているのが「贖罪」です。

言葉や暴力で人を精神的に傷つけてしまったとき、優しい言葉を投げかけるようにします。

物を盗んだときは代わりになるものを渡し、心を込めて謝るのが「贖罪」の意味になるわけです。

もう一方の「罪滅ぼし」は、日常生活において友人や家族などに対して約束を守れなかったとき謝罪する意味で、自分なりの方法で謝るというときに使われています。

「贖罪」の例文

・『贖罪するため、彼は毎日のように施設に通って介護している』
・『自分が犯した愚かな罪を死ぬまで贖罪して反省したい』

「罪滅ぼし」の例文

・『待ち合わせに遅れたので、罪滅ぼしのため友人に食事を奢った』
・『昨日は返事が送れなかったので、罪滅ぼしのため朝まで付き合った』

まとめ

どちらも過去にやってしまった自分の罪を反省するために、何らかの方法で傷つけた相手に謝罪するといった場面で使える言葉です。

自分なりに、どのような状況で使えばいいか学んでみるといいでしょう。

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