この記事では、「守株」と「旧套墨守」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「守株」とは?
古い習慣に拘りすぎて、柔軟にその時代に取り入れたい処理の仕方が受け入れられないことを「守株」【しゅしゅ】といいます。
言葉の由来は韓非子で、切り株に兎が当たって死んだ後、また同じような出来事が起きるか切り株を見張っていましたが、捕まえられなかったところからきている言葉です。
このことから、いつまでも同じ物に拘っている人は良い結果にならないという意味で使われています。
「旧套墨守」とは?
古くから伝わる家のしきたりをしっかり守ることを「旧套墨守」【きゅうとうぼくしゅ】といいます。
昔からその家に伝わる守るべき習慣や、方法に絶対逆らうことなく頑なに守り、次の世代に受け継いでいくのです。
このようなところから、融通がきかず、使えない者に対して使われています。
使い方としては、「部長は旧套墨守で面倒だ」と、新しいやり方を避ける人で面倒だと思う部下の気持ちを表す言葉です。
「守株」と「旧套墨守」の違い
「守株」と「旧套墨守」の違いを、分かりやすく解説します。
今では通用しない古い考え方に拘り過ぎていると、良い結果には繋がらないことを「守株」といいます。
物事を処理するとき、時に応じて柔軟に対応できないほど古い習慣に拘ってしまう人の考え方を指すのです。
もう一方の「旧套墨守」は、古いしきたりに逆らうことなく固くなに教え通りに実行するという意味があります。
このようなしきたりを守らなければいけないという固定した考え方が邪魔して、柔軟性がなく、融通がきかない状態を指すわけです。
「守株」の例
・『守株のままでは、これからの時代に不要な人間となってしまう』
・『60近い上司は守株で頭も固く、職場では煙たがられている』
「旧套墨守」の例文
・『墨で絵を描くことに拘る上司は、旧套墨守のような人だ』
・『旧套墨守の心をいつまでも大切にする日本人は柔軟性に欠ける』
まとめ
漢字が違う言葉ですが、「守」が入っているところが古い考え方に拘ってばかりいると失敗すると伝えられる言葉です。
少し使い方が異なりますので、どのような場面で使うか調べてみましょう。