「渾身」と「満身」の違いとは?分かりやすく解釈

「渾身」と「満身」の違いとは?違い

この記事では、「渾身」【こんしん】と「満身」【まんしん】の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「渾身」とは?意味

身体全体のことを意味するのが「渾身」【こんしん】といいます。

「渾身の一撃」といって、全身の力を込めて相手を攻撃するときに使うわけです。

身体全体で憎き敵に向かって最後の一撃を食らわし、倒すといった場面で使ってみたり、攻撃を受けている仲間を助けるために怒りを込めて相手を倒すといったときに使えば、どれだけ力を込めて倒そうとしているかが分かるわけです。


「満身」とは?意味

全身が傷だらけの状態に陥るほど痛めつけられている状態を表すとき使うのが「満身」【まんしん】です。

かなり立ち直れないときや、強い憎しみ、怒りで包まれているという状態を表すときに使います。

「満身の増悪」といって、いかに全身から出る憎しみを持って相手を恨んでいる気持ちを伝えたり、「満身の重み」とかなり深く、強い苦しみを受けたことを表すときに使います。

反対に、いかに自分が強い気持ちで前向きに取り掛かり、成し遂げる意思を「満身の勇気を示す」わけです。


「渾身」と「満身」の違い

「渾身」「満身」の違いを、分かりやすく解説します。

アクションゲームや戦闘場面がある漫画などでは、主人公がことごとく負けていた状態で起死回生、敵を倒そうとするとき、己に残る力を拳に込めて相手にぶつかるとき「渾身」の一撃で倒します。

この一撃では読む者の気持ちを強く惹きつけて、楽しませる場面になるのです。

もう一方の「満身」は、全身に感じる憎しみや悲しみ、勇気に包まれていることを相手に伝えるとき使います。

「渾身」の例文

・『渾身の力を込めて武器を振り下ろし、敵を海の中に沈めた』
・『仲間をひどい目に遭わせるので、渾身の一撃で地獄へと葬った』

「満身」の例文

・『結婚したというのに、浮気ばかりする妻に満身の像悪を感じる私であった』
・『この土地で満身の勇気を持って試合に挑み、勝利したチームを尊敬する』

まとめ

いかに強い怒りを拳に込めて相手を倒すとき使うのが「渾身」で、自分にダメージ負っているか表せる「満身」をうまく使い分けて、状況に応じた使い方をしてみるといいでしょう。

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