この記事では、「重苦しい」と「陰鬱な」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「重苦しい」とは?
人々が集まった場の空気が重く感じることを「重苦しい」【おもくるしい】といいます。
このような空気になる原因には、気が合わない人がいて、顔も合わせたくないと思うその気持ちがその場の空気を重くするのです。
また、過去に問題が起きて気まずい関係になった者がいる場では話が弾まず、息が詰まるほど空気が重くなってしまいます。
このように、押さえつけられるほどつらいと思う状況で使う言葉です。
「陰鬱な」とは?
暗い雰囲気を漂わせて、鬱陶しいと感じる人を「陰鬱な」【いんうつな】といいます。
表情が暗く、雰囲気が悪いと思う人は近づきがたいのです。
使い方としては、「陰鬱な空に気分が落ち込む」ならどんよりした光景に暗い気持ちになると伝えられます。
また、「陰鬱な話」は聞いても面白くないは、どうも楽しくないと感じるとき場面で使われている言葉です。
「重苦しい」と「陰鬱な」の違い
ここでは「重苦しい」と「陰鬱な」の違いを、分かりやすく解説します。
気が合わない人や、話が面白くない者と同じ場所にいるだけで空気が重くなることを「重苦しい」といいます。
「重苦しい雰囲気が漂うところにより気まずくなり、逃げ出したくなると感じるのです。
もう一方の「陰鬱な」は空や天気が暗く、陰気臭い光景であるとき使います。
また、「陰鬱な性分」というように、その人がいかに垢抜けない暗い性格であるか指す言葉です。
「重苦しい」は空気や雰囲気といったところに焦点を当てていますが、「陰鬱な」は人の様子や話し方以外にも天気、光景といったものに使われています。
「重苦しい」の例文
・『遺産分けで対立する妹夫婦がいて、重苦しい雰囲気になる』
・『話が合わない者がいる会議は重苦しい空気が漂っていた』
「陰鬱な」の例文
・『陰鬱な話に参加者はみな暗い気持ちに包まれる』
・『陰鬱な空に外で遊ぶ気分になれず、家の中で遊んだ』
まとめ
重い空気が漂うか、陰気臭さがある状況に対して使うかに違いが見られます。
どのような雰囲気や状況であるとき使うかに目を向けて使うといいでしょう。