この記事では、「当たらずとも遠からず」と「当たらずと雖も遠からず」の違いを分かりやすく説明していきます。
「当たらずとも遠からず」とは?
当たらずとも遠からずとは的中してはいないけれど外れてもいないことをいい、ほぼ当たっていることを表しています。
「当たらずと雖も遠からず」を略した言葉で、使い方としては間違っています。
ただし、「当たらずと雖も遠からず」のことを「当たらずとも遠からず」と覚えている人も多く、意味は通じます。
「当たらずと雖も遠からず」とは?
当たらずと雖も遠からずとは、的中してはいないけれどそれほど外れてもいないという意味のことわざです。
「あたらずといえどもとおからず」と読みます。
見当はずれではなく、推測通りという意味で用いられることもあります。
当たらずと雖も遠からずの語源は、古代中国の礼記という書物にあります。
その中の一編に「心誠に之を求むれば、中らずと雖いえども遠からず」という一文があり、家族を愛するような気持ちで政治を行うと完璧ではなくても民の期待に応えられるという意味になります。
「中らず」は「あたらず」というので、「当たらず」という漢字になりました。
「当たらずとも遠からず」と「当たらずと雖も遠からず」の違い
当たらずと雖も遠からずは的中してはいないけれど外れてもいないことを表すことわざで、それを省略したのが当たらずとも遠からずです。
当たらずとも遠からずという言い方は誤用になりますが、意味は通じるので当たらずとも遠からずとして覚えている人も多いです。
そのため完全な間違いとはいえないかもしれません。
「当たらずと雖も遠からず」の例文
・『君の予想は当たらずと雖も遠からずといったところだな』
まとめ
当たらずと雖も遠からずは的中してはいないけれど外れてもいないことをいうことわざで、それを省略したのが当たらずとも遠からずです。
当たらずとも遠からずは、使い方としては間違っています。