この記事では、「遜色ない」と「見劣りしない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「遜色ない」とは?
「遜色ない」は「そんしょくない」と読みます。
意味は、「他のものとを比べて、劣っているところがない様子」です。
他の1つ、または複数のものと比較してみて、特に悪い点や程度の低いところがない様子を表します。
「遜色ない」の言葉の使い方
「遜色ない」は、ものを比べる時の慣用句として使われます。
「遜」は「退いて他にゆずる」「へりくだる」から転じて「引けを取る」という意味、「色」は「いろどり」から転じて「ものの様子」「おもむき」という意味、「ない」は打消しの意味の形容詞、「遜色ない」で「ものの様子が他と比べて引けを取らないこと」になります。
下で紹介する「見劣りしない」とほぼ同じ意味ですが、見た目だけではなく、内容まで含むことと、慣用句として使われるという違いがあります。
「見劣りしない」とは?
「見劣りしない」は「みおとりしない」と読みます。
意味は、「他のものと比べて、劣って見えるところがない様子」です。
上で紹介した「遜色ない」の類語になります。
「見劣りしない」の言葉の使い方
「見劣りしない」は、物を見比べる表現として使われます。
「見劣り」の「見」は動詞「見る」の連用形で、「目で見る」という意味、「劣り」は動詞「劣る」の連用形が名詞化した言葉で、「価値・能力・質・数量などが、他に比べて程度の低い状態にある」という意味、「しない」は動詞「する」の未然形「し」に、打消しの意味の助動詞「ない」が付いた語です。
全体で「他と比べて、価値・能力・質・数量などが、他に比べて程度の低い状態に見えないこと」になり、見た目で判断するニュアンスが強くなります。
「遜色ない」と「見劣りしない」の違い
「遜色ない」は「ものの様子が他と比べて引けを取らないこと」という意味の慣用句、姿かたちだけではなく、内容まで含みます。
「見劣りしない」は「他と比べて、価値・能力・質・数量などが、他に比べて程度の低い状態に見えないこと」、見た目で判断するニュアンスが強くなります。
まとめ
今回は「遜色ない」と「見劣りしない」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。