この記事では、「孫にも衣装」と「馬子にも衣装」の違いを分かりやすく説明していきます。
「孫にも衣装」とは?
「孫にも衣装」という言葉は実在しません。
「馬子にも衣裳」の誤ったものとなります。
「まご」と聞くと、一般的に「孫」を想像する人が多いことから、勘違いされ広く用いられるようになった言葉になります。
「馬子にも衣裳」とは?
「馬子にも衣裳」の「馬子」とは、駄馬に荷物や人を乗せ運ぶ職業を意味します。
決して、身分が高い人とは言えず、そのような「馬子」でも、羽織袴などを着ることで立派に見えるといった意味として「馬子にも衣裳」が生まれました。
身分が低いものでも、つまらないものでも、着飾ることで立派に見えるという意味が「馬子にも衣裳」です。
類語には「鬼瓦にも化粧」や「猿にも衣装」などがあり、対義語は「君飾らざれば臣敬わず」や「公家にも襤褸」などになります。
「孫にも衣装」と「馬子にも衣装」の違い
「孫にも衣装」と「馬子にも衣装」の違いを、分かりやすく解説します。
「孫にも衣装」は「馬子にも衣裳」の誤ったものとなります。
「まご」という呼び方が現代では、「馬子」より「孫」の方が身近なことから誤用されることが多くなったものとなります。
そのため、正しくは「馬子にも衣裳」となり、身分が低いものでも、つまらないものでも、どんな人でも着飾ることで立派に見えるという意味として用いられる言葉になります。
「孫にも衣装」の例文
・『孫にも衣装という言葉は、よく考えると非常に失礼な言葉だと思う』
・『私は、ずっと、孫にも衣装だと勘違いしていました』
「馬子にも衣裳」の例文
・『スーツを着て立派に見えた息子に対し、馬子にも衣裳だねと冷やかしてしまいました』
・『美しく見えた妻に対し、心の中で馬子にも衣裳だとつぶやきました』
まとめ
以上のように、「孫にも衣装」は誤った言葉になるため注意が必要です。