この記事では、「賄う」と「やりくり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「賄う」とは?
費用や人手などを用意すること、整えることを「賄う」と言います。
例えば、貯金で費用を用意する際、「貯金を崩し費用を賄う」などと表現します。
また、食事を整えて出すことも「賄う」と言います。
例えば、夕食を整えて出す場合、「夕食を賄う」などと表現します。
そのほか、何かを処理すること、切り盛りすることも「賄う」と言います。
例えば、生活費を親からの仕送りに頼っている場合、「仕送りで生活費を賄う」などと表現します。
「やりくり」とは?
不十分なものに対しあれこれと工夫して都合を付けることを「やりくり」と言います。
例えば、工場の資金繰りの悪化に対し何とか都合を付けることを「運転資金のやりくりを行う」。
部活で忙しい中、勉強時間を確保することを「時間をやりくりして勉強時間を確保する」などと表現します。
「賄う」と「やりくり」の違い
「賄う」と「やりくり」の違いを、分かりやすく解説します。
「賄う」と「やりくり」は、どちらも費用や人手を準備することを意味します。
そのうえで、「賄う」は費用や人手など必要なものを用意すること、整えること。
「やりくり」は、あれこれと工夫して都合を付けることを意味します。
つまり、「やりくり」には、その言葉自体に工夫して都合を付けるといった意味があり、「賄う」は、費用や人手などを用意すること、整えることのみを意味するといった違いがあります。
「賄う」の例文
・『この施設の維持は善意ある皆様からの寄付で賄っています』
・『親からの仕送りだけではなくバイト代も加え生活費を賄う必要がある』
「やりくり」の例文
・『うちの妻は、やりくり上手です』
・『今まで何とかやりくりして運転資金を確保してきましたが、もう限界です』
まとめ
以上のように、それぞれの言葉の意味に含まれる内容に違いがある2つの言葉になります。