この記事では、「乖離」と「大きな違いがある」の違いを分かりやすく説明していきます。
「乖離」【かいり】とは?
「背き離れること」や「結び付きが離れること」を意味する言葉です。
本来深い関係にある両者の間に大きな隔たりができてしまうことを指します。
例えば、「理想と現実の乖離」「政府と国民の乖離」「株価と実態の乖離」などと使われます。
この場合、「乖離」はネガティブなニュアンスを持ちます。
「大きな違いがある」とは?
文字通りに、ある物事と別の物事との間に、程度や性質や内容などに差があることを表します。
例えば、「日本とアメリカの文化には大きな違いがある」「彼と私の考え方には大きな違いがある」「この二つの商品には品質に大きな違いがある」などと使われます。
この場合、「大きな違いがある」は必ずしもネガティブなニュアンスを持ちません。
「乖離」と「大きな違いがある」の違い
「乖離」と「大きな違いがある」の違いを、分かりやすく解説します。
「乖離」は、本来深い関係にある両者の間に隔たりができてしまうことを指すのに対して、「大きな違いがある」は、ある物事と別の物事との間に差があることを指します。
また、「乖離」は、ネガティブなニュアンスを持ち、抽象的な概念や数値などに対して使われるのに対して、「大きな違いがある」は、必ずしもネガティブなニュアンスを持たず、具体的な物事や事象などに対して使われます。
「乖離」の例文
・『株価移動平均線と現在の株価の乖離率を見ることで、売買のタイミングを判断できる』
・『予算と実績の乖離が大きくなっている』
「大きな違いがある」の例文
・『写真と実物との間には、大きな違いがある』
・『映画の予告編と実際のストーリーには、大きな違いがある』
まとめ
「乖離」は、本来近くにあるべきものが離れてしまうことを表す言葉で、ネガティブなニュアンスがあります。
その一方で、「大きな違いがある」は、単に2つ以上のものが異なることを表す言葉で、客観的な事実を述べます。