この記事では、「伝承」と「伝説」の違いを分かりやすく説明していきます。
「伝承」とは?
「伝承」は「でんしょう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある事実について人を介して聞くこと」という意味です。
2つ目は「ある社会や集団において、古くからある信仰・慣習・言い伝えなどを受け継ぎ後世に残して行くこと」という意味です。
「伝承」の言葉の使い方
「伝承」は名詞として「伝承する・した」「伝承される・された」などと使われます。
「伝」は「つた(える)」とも読み「言葉で教える」「ある事柄を受け継いで残す」という意味、「承」は「うけたまわ(る)」とも読み「相手の意向を受け入れる」「前のものを受け継ぐ」という意味、「伝承」で「昔からあるものごとを受け継いで残すこと」になります。
「伝説」とは?
「伝説」は「でんせつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「昔のある時、特定の場所で起きたと信じられ、語り継がれてきた話のこと」という意味です。
2つ目は「その様であると言葉で人に教えること」という意味です。
「伝説」の言葉の使い方
「伝説」は名詞として「伝説となる」「伝説の英雄」「英雄伝説」などと使われます。
「伝」は「言葉で教える」「ある事柄を受け継いで残す」という意味、「説」は「と(く)」とも読み「筋道を立ててわかるように述べる」から転じて「ものがたり」「うわさ」という意味、「伝説」で「ある事柄について語り受け継がれた話」になります。
「伝承」と「伝説」の違い
「伝承」は「昔からあるものごとを受け継いで残すこと」です。
「伝説」は「ある事柄について語り受け継がれた話」です。
「伝承」の例文
「伝承」の例文は以下の通りです。
・『この地域では自然崇拝が伝承されている』
・『昔からの酒造りを伝承する』
・『先祖代々身に付けてきた技芸を伝承する』
「伝説」の例文
「伝説」の例文は以下の通りです。
・『日本各地に天女の伝説がある』
・『この地方には数多くの妖怪伝説がある』
・『彼は偉業を達成して伝説となった』
まとめ
今回は「伝承」と「伝説」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。