この記事では、「泣く」と「鳴く」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「泣く」とは?
つらいと思う出来事が起きたとき、心が押し潰されてしまいそうになる気持ちで両目から涙が落ちることを「泣く」【なく】といいます。
それだけ耐えられないと思う出来事が起きたとき、人は胸が痛み、泣かずにはいられなくなるのです。
例えば、愛する人が他の男性を好きになってしまったり、子供が大事な装飾品を壊したときつらさに耐え切れず泣きます。
「鳴く」とは?
猪や鹿といった獣が仲間に危険を知らせたり、交尾する相手を見つけるとき見せる行為を「鳴く」【なく】といいます。
ときに山中に響き渡る大きな声を出したり、家族に対して「鳴く」ことで交流するわけです。
また、虫の場合は異性に対して自分が発情期であると伝えるとき美しい鳴き声を出して主張します。
また、客がまったく店に来ない状態であるときは「閑古鳥が鳴く」といった表現方法で使う言葉です。
「泣く」と「鳴く」の違い
「泣く」と「鳴く」の違いを、分かりやすく解説します。
胸が張り裂けそうなほどつらいと思う出来事が起きたとき、人は涙を流して気持ちを発散するとき「泣く」わけです。
片付けろと言われたのに言うことを聞かない子供が親に酷く叱られたとき大きな声を出して泣きます。
もう一方の「鳴く」は鳥が危険を感じたとき、仲間に知らせるため遠くへ聞こえるように声を出すわけです。
また、獣が交尾相手に対して愛情表現の一つとして声を出すのも「鳴く」行為になります。
「泣く」の例文
・『いつまでも泣く彼氏に疲れた姉は突き放した』
・『深夜に大きな声で泣く赤ん坊に起こされてしまう』
「鳴く」の例文
・『蝉が遠くに響き渡るほど鳴くので、昼寝していられない』
・『空が赤く染まる頃、上空を真っ黒な鴉が飛びながら鳴く』
まとめ
「なく」と読む言葉ですが、人間がつらいときに声を出して自分の感情を表に出すか、獣や虫が交尾相手にアピールする際に使う求愛手段として使うかの違いがあると覚えておくといいでしょう。