この記事では、「評定」と「評価」の違いを分かりやすく説明していきます。
「評定」とは?
「評定」とは、一定の基準に従い価値や価格、等級などを決めることを意味します。
「評定」の「評」には、物の良し悪しを判断するといった意味があります。
また、「定」には、さだめる、きまる、といった意味があります。
「評定が決まる」や「評定を行う」「評定会議」などといった形で用いられます。
「評定」を用いた言葉に「評定尺度」という言葉があり、この場合、学習の結果や態度などを客観的に評価、判定する時の尺度を意味しています。
類語には「価値づける」や「品評」「位置づけ」「格付け」「採点」「判定」などがあります。
「評価」とは?
「評価」とは、品物の価格を決めること、物事や人物などの善悪、美しさなどの価値を判断し決めること、物事や人物などの意義や価値を認めること、といった意味があります。
「評価」の「評」には、物の良し悪しを判断するといった意味があります。
また、「価」には、物の値段、ねうち、といった意味があります。
「評価する」や「評価される」「評価価格」「教育評価」などといった形で用いられ、類語には「品定め」や「吟味」「鑑定」「査定」などがあります。
「評定」と「評価」の違い
「評定」と「評価」の違いを、分かりやすく解説します。
「評定」と「評価」共に何かを決める、定める、といった意味を持つ言葉です。
そのうえで、「評定」の場合は、一定の基準に従い、何かを決める、定めることを意味する一方、「評価」においては、そのような基準はありません。
あくまでも、主観的に決める行為が「評価」になります。
「評定」の例文
・『今学期の成績で受験に必要な評定が決定します』
・『我が社には公平に社員を評価するための評定尺度があります』
「評価」の例文
・『人を見た目で評価してはいけない』
・『彼の仕事ぶりは評価しています』
まとめ
「評定」と「評価」の違いは以上のように、客観的なのか、主観的なのか、といったものになります。
