この記事では、「表裏を成す」と「表裏一体」の違いを分かりやすく説明していきます。
「表裏を成す」とは?
「表裏を成す」の「表裏」とは表と裏。
また、その関係にあること。
外面と内実とで違いがあること、人の前では言動と内心とが異なることを意味します。
つまり、「表裏を成す」とは、表と裏の関係があること、外見と内実とで違いがあることを意味する言葉になります。
「○○と○○は表裏を成す」といった形で用いられることが多く、「資本主義と社会主義は表裏を成す」などといった形で使用します。
言い換えれば、「裏表の関係」や「隣り合わせの関係」「両面」「両サイド」などになります。
「表裏一体」とは?
「表裏一体」の「表裏」とは表と裏。
また、その関係にあること。
外面と内実とで違いがあること、人の前では言動と内心とが異なることを意味します。
つまり、「表裏一体」とは、表と裏のような関係にあること。
2つのものの関係が表と裏のように密接な関係で切り離すことができないといった意味になります。
互いの深い関係を意味する「表裏一体」。
「表裏一体の間柄」や「表裏一体の関係」「表裏一体の感情」などといった形で用いられます。
「表裏を成す」と「表裏一体」の違い
「表裏を成す」と「表裏一体」の違いを、分かりやすく解説します。
「表裏を成す」とは表と裏の関係があること、外見と内実とで違いがあることを意味する言葉。
「表裏一体」とは2つのものの関係が表と裏のように密接な関係で切り離すことができない。
このような意味があります。
つどちらも、「表裏」といった言葉を用いますが、「表裏一体」には密接な関係で切り離すことができないといった意味を含む言葉になるといった違いがあります。
「表裏を成す」の例文
・『私と彼とでは、表裏を成す関係にあると言わざるを得ない』
・『先生と生徒の考えは、時に表裏を成すことになる』
「表裏一体」の例文
・『人生を生きるうえで、私たちは生と死が表裏一体の関係にあることを忘れてはいけない』
・『愛情と憎しみは異なる感情のように思えて、実は表裏一体なのかもしれない』
まとめ
同じ「表裏」を用いる言葉でも、以上のような微妙な違いがあります。