最近アニメやアイドルに関してよく聞くのが「生誕祭」という言葉です。
これはどういう意味なのでしょうか。
この記事では、「降誕」と「生誕」の違いを分かりやすく説明していきます。
「降誕」とは?
「降誕」とは、「仏様や神様やそれに準ずるような聖人がこの世に生まれた」ことを表す言葉です。
これは「降」という漢字が使用されていることから明確で、「天にいる人が降りてくる」という意味が含まれているからです。
すなわち、そのような人がこの世に生まれるということは、普通の人と違って、「一時的にこの世に来る」という思想があるからです。
一番頻繁に使われる場面としては、毎年年末のクリスマスで、これはキリストの「降誕祭」とも呼ばれます。
「生誕」とは?
「生誕」とは、一般的に「この世に生まれること」を表す言葉です。
いくつかのコラムや解説においては「偉人や亡くなっているひとに限られる」という内容になっていることもあります。
確かに、偉人や亡くなったひとが生まれたことに使用される場合も多いのは事実ですが、少なくとも一般的な辞書等ではそのような記述はほとんどなく、ネットで検索してみると、特に「生誕祭」という言葉は、偉人や故人ではない人に対して使用されているケースも同じくらい多いことが分かります。
「降誕」と「生誕」の違い
「降誕」と「生誕」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、誰かが生まれたことを表す言葉ですが、両者の根本的な違いは誰が生まれたかにあります。
これは、前述のように「降誕」が「宗教的な天上人、つまり神や仏、聖人など」であり、「生誕」は、「それ以外の人、場合によっては偉人や故人」です。
ここで「場合によっては」と付け加えたのは、「生誕」が使われるのが現代においては「偉人や亡くなった人」に限らないことが多いからです。
では、「誕生」はどうかと言えば、現代では「普通の人」に対して使われます。
まとめ
この記事では、「降誕」と「生誕」の違いに関して説明してきました。
アニメの主人公やアイドルの誕生日を祝う会を「生誕祭」というのは、「誕生祭」ということばが一般的には使われておらず、「生誕祭」のほうがよく使われていて、ゴロもよいからで、またアニメやアイドルを自分とは違う世界の人間だと認識しているからでしょう。