シン・ウルトラマンも使っていた?
この記事では、「ラテックス手袋」と「ニトリル手袋」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ラテックス手袋」とは?
ゴムノキ類から採れる樹液を使って精製されたラテックスから作られた手袋を指します。
手術用のゴム手袋が一般的だと言っていいでしょう。
『Dr. コトー診療所』や『ゴッドハンド輝』など医療系の漫画では手術中に患者が謎の容態悪化と対峙、主人公の機転と切り抜ける回が良く見られる通りアレルゲンとしても有名です。
変わったところでは『ウルトラマン』の「初代ウルトラマン」はラテックス手袋を使ったスーツ、「ウルトラセブン」以降はバイク用グローブが使われています。
平成以降は兄弟全員がラテックス手袋になりましたが、昭和の客演では彼だけが初期デザインを再現するためラテックス手袋でした。
「ニトリル手袋」とは?
ニトリルゴムを使った石油化学製品になります。
2020年からのCOVID?19でよりクローズアップされる事になりましたが、近年では衛生観念の点で元々多くのシーンで使われていました。
勘違いされやすいのはニトリル手袋の薄手の使い切りタイプとビニールやポリエチレンを使った手袋でしょう。
ニトリル手袋は熱に強く煮沸消毒も可能ですがポリエチレンやビニールは60度前後で駄目になってしまいます。
「ラテックス手袋」と「ニトリル手袋」の違い
「ラテックス手袋」と「ニトリル手袋」の違いを、分かりやすく解説します。
ラテックス手袋はゴムノキ類の樹液を使った天然素材になります。
一方のニトリル手袋はアクリロニトリルとブタジエンを共重合成した合成ゴムから作られたものです。
ニトリルゴムが自動車のOリング材質に使われる事から予想される通り熱に強いのが特徴の1つでしょう。
重要部品に使われる事から解る通り耐油性、耐摩耗性に富んでいる反面、耐寒性には劣ります。
現実的に使われるシーンとしては外科手術の際にラテックス手袋の代用としてのほか、食品加工現場などで使われる事が多く見られます。
例えば水産食品加工現場では帆立の貝柱や甲殻類の殻剥きなどで鋭利な道具や殻の破片から手を守ってくれる事でしょう。
まとめ
ラテックス手袋は植物の樹液などから作られる天然ゴムから作られています。
一方でニトリル手袋は石油化学製品の合成ゴムであるニトリルゴムから作られた手袋。
ラテックス手袋の原料ラテックスはクリやバナナ等と同タイプのたんぱく質をもったアレルゲンとして知られており、その代用品としてニトリル手袋は使われる事がしばしばあります。
天然ゴムと合成ゴムの特性、長所を活かした現場でそれぞれが使われていると言っていいでしょう。