この記事では、「三白眼」と「上目遣い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「三白眼(さんぱくがん)」とは?
「三白眼」とは、「人間の目において、黒目(=虹彩)の部分が若干小さく、白目が占める面積が多いこと」を意味する言葉です。
「三白眼」という呼称ですが、黒目が上方に寄っているのに対し、白目が左右下の三方を占めていることに由来しています(稀に黒目が下方、白目が上左右のケースもあるようです)。
「三白眼」は目が大きいことや黒目が小さいことが原因で起きる現象であり、ほか、眼瞼下垂などの病気が理由で起こることもあるそうです。
ちなみに、英語では“sanpaku”と表記され、言うまでもなく日本語の「三白眼(さんぱくがん)」が由来となっています。
「三白眼」の使い方
「三白眼」は名詞として使われています。
「上目遣い(うわめづかい)」とは?
「上目遣い」とは、「目線だけを上に向けて見ることやその目つき、表情」を意味する言葉です。
ちなみに、「上目(うわめ)」には以下の意味が含まれています。
・「顔を上げずに、目だけで上の方を見ることやその目つき」
・「秤竿(はかりざお)の上面にしるした星の目盛りやその目盛りを基にしてはかること」
・「物を容器ごとはかりにかけること」
・「ある分量を超過すること」
・「優れていることや勝っていること」、「勝負事におけるいい目」
「上目遣い」の使い方
「上目遣い」は名詞として使われています。
「三白眼」と「上目遣い」の違い
「三白眼」は主に「黒目よりも白目の面積が多いこと」を意味し、対して、「上目遣い」は主に「目線だけを上に向けて見ることやその目つき、表情」を意味しています。
したがって、「三白眼」は目の特徴を指した言葉であり、「上目遣い」は仕草や表情を指した言葉であると解釈できます。
「三白眼」の例文
・『最近では、三白眼が特徴の芸能人が男女問わず人気のようだ』
「上目遣い」の例文
・『彼女は上目遣いをしながら、彼氏にお願いをした』
まとめ
「三白眼」は「黒目よりも白目の面積が多い」という特徴を指した言葉であり、「上目遣い」は「目線だけを上に向けて見ることやその目つき、表情」という仕草などを指した言葉です。