この記事では、「自己中心的」と「マイペース」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自己中心的」とは?
「自己中(じこちゅう)」と省略して使われることもある「自己中心的」とは、「自分のことばかり考えて他人にはまったく配慮をしない」さまや「他方をかえりみずにやりたいことばかりを行う」様子などを示す言葉です。
何事においても自分を中心に考えて他人のことは全然気にしないなどというニュアンスで用いられており、「身勝手な」もしくは「傍若無人(ぼうじゃくぶじん)に」などという語句と同じようなニュアンスで使用されています。
「マイペース」とは?
「マイペース」とは、「自分のペースをけっして崩さずに生きている」さまや「どんな状況においても自らのやり方や方法などを貫き通す」様子などを示す言葉です。
他のことにはまったくとらわれないという意味から「頑固である」などというネガティブなニュアンスで使われることもある表現ですが、「自然体」というポジティブなニュアンスを含む表現としても用いられています。
「自己中心的」と「マイペース」の違い
「自己中心的」と「マイペース」は、いずれの語句も「自分に合った程度や速さで」などという意味合いで使われている文言です。
どちらの言葉も「自分本位のペースを崩さない」および「けっして自らのやり方を変えない」などというポジティブにもネガティブにもとれる意味をもつ表現として使われていますが、「自己中心的」はより「自分だけ」に焦点を当てているのに対し、「マイペース」は目的を果たすためにペースを保つという点に重きを置いているという違いがあります。
「自己中心的」の例文
・『自己中心的な人ばかりが目に付く世の中ですね』
・『自己中心的な人の特徴としてあげられるのは人の話をまったく聞かないところです』
「マイペース」の例文
・『マイペース過ぎる性格というのも善し悪しですね』
・『けっして急がずにマイペースで行ってください』
まとめ
「自己中心的」と「マイペース」は、どちらの言葉も「本来のやり方やペースなどを崩さない」などという意味合いで使われています。
使用する際にはそれぞれの語句がもっている微妙なニュアンスの違いに気をつけながら上手に使い分けるようにしましょう。