この記事では、「すれすれ」と「紙一重」の違いを分かりやすく説明していきます。
「すれすれ」とは?
物事の限界や境界にぎりぎりまで近づいた状態を表す言葉です。
例えば、「電車にすれすれで間に合った」「スカートがすれすれの長さだ」などのように使います。
この言葉は、動詞「擦れる」の連用形「すれ」に接尾語「すれ」が付いたもので、もともとは「すれすれになるほどぎりぎりの」という意味でした。
現在では、「すれすれ」は副詞としても使われます。
「紙一重」とは?
紙一枚の厚さほどの極めてわずかな違いを表す言葉です。
例えば、「勝負は紙一重だった」「金持ちと貧乏は紙一重だ」などのように使います。
この言葉は、紙の厚さが非常に薄いことから、ほとんど同じであるが微妙に異なることを表すようになりました。
現在では、「紙一重」は名詞としても使われます。
「すれすれ」と「紙一重」の違い
「すれすれ」と「紙一重」の違いを、分かりやすく解説します。
「すれすれ」と「紙一重」は、どちらもほんのわずかな違いや差を表す言葉ですが、ニュアンスには違いがあります。
「すれすれ」とは、限界や危険な状態に近いことを意味します。
その一方で、「紙一重」とは、紙一枚の厚さほどの、非常に小さな違いや差を意味します。
「すれすれ」の例文
・『電車に乗るのにすれすれで駅に着いた』
・『すれすれのスカートで歩くと、男性の視線を引く』
「紙一重」の例文
・『彼の笑顔と泣き顔は紙一重で、見分けがつかない』
・『二人の実力は紙一重で、どちらが勝つか分からない』
まとめ
「すれすれ」と「紙一重」は、どちらも限界や僅かな差を表す言葉ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。
「すれすれ」とは、危険や不都合な事態になりそうなぎりぎりの状態を表します。
その一方で、「紙一重」とは、紙一枚の厚さほどの極めて僅かな違いを表します。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるようにしましょう。