この記事では、「併せ持つ」と「両方を持つ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「併せ持つ」とは?
異なる性質や特色を同時に持つことを指す言葉です。
兼ね備えるという意味もあります。
例えば、「二つの機能を併せ持つ」「善悪両面を併せ持つ」などのように使います。
この言葉は、持つものが対立や矛盾する場合や、珍しい場合によく使われます。
「両方を持つ」とは?
二つのものを持つことを指す言葉です。
持つものがどのような性質や特色を持っているかは問いません。
例えば、「両方を持つなら、どちらを選ぶ?」などのように使います。
この言葉は、持つものが普通や当たり前の場合や、選択肢の一つとして提示される場合によく使われます。
「併せ持つ」と「両方を持つ」の違い
「併せ持つ」と「両方を持つ」の違いを、分かりやすく解説します。
「併せ持つ」と「両方を持つ」は似ていますが、ニュアンスに違いがあります。
「併せ持つ」と「両方を持つ」の違いとして、持つものの性質や特色に注目するかどうかという点にあります。
「併せ持つ」は、持つものが異なる性質や特色を持っていることを強調します。
その一方で、「両方を持つ」は、持つものが二つであることを強調します。
「併せ持つ」の例文
・『彼は優しさと厳しさを併せ持つ人物だ』
・『彼は知性と美貌を併せ持つ人物だ』
「両方を持つ」の例文
・『彼は気質として、才能と努力、両方を持つ男だ』
・『この本は写真と文章の両方を持つ』
まとめ
「併せ持つ」と「両方を持つ」は、どちらも異なる性質や特色を同時に持つという意味ですが、ニュアンスに違いがあります。
「併せ持つ」は、普通に持つことが難しいと思われるものを同時に持つという感じがします。
その一方で、「両方を持つ」は、単に二つのものを持つというだけで、特に驚きや感嘆がない場合に使います。
それぞれの言葉を正しく使い分けるように注意しましょう。