この記事では、「思わなんだ」と「思った」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「思わなんだ」とは?
自分はまったくそう思いもしなかったと感じる気持ちを伝える言葉が「思わなんだ」【おもわなんだ】です。
元々は「思わなかった」と言うところを少し愉快な言い方で表現した言葉として使われるようになりました。
言葉の意味は「思う」という動詞に、未然形の「思わない」を掛け合わせて、そこに感情表現として「なかった」を足している言葉です。
「思った」とは?
たぶんそうなると感じるとき「思った」【おもった】といいます。
勉強していないので、試験に落ちるとある程度は予想した自分の気持ちを「こうなると思った」と伝えるわけです。
天気が変わったときは「雨になると思った」と自分なりに予想していた気持ちを表します。
促音便形の「思い」に助動詞の「た」を掛け合わせた言葉です。
「思わなんだ」と「思った」の違い
「思わなんだ」と「思った」の違いを、分かりやすく解説します。
こうなるとは予想出来ない人が驚きを表す言葉が「思わなんだ」であり、まさかの事態に愉快な方言での表し方で言うわけです。
中部地方では「思わなかった」を少し奇妙な言い方にして、相手に伝える人が多い傾向が見られます。
もう一方の「思った」は自分が予想していたことが現実のものとなったとき使う言葉です。
はっきり「そうだ」と断言するのではなく、そのように何となく感じたと感じる気持ちを表します。
「思わなんだ」の例文
・『まさか商店街のくじ引きで海外旅行が出ると思わなんだ』
・『帰宅したとき東京にいる娘がまさか出迎えるとは思わなんだ』
「思った」の例文
・『学校が休みに入るから、たぶん今週中には来ると思った』
・『大雨が続いたので、裏山が土砂崩れすると思った』
まとめ
思わない、思うという気持ちを込めた言葉を取り上げましたが、どのように使えば自分の感情をうまく相手に伝えられるか学び、使い分けてみましょう。